「ギルバート・グレイプ」 1993年　アメリカ 監督：ラッセ・ハルストレム 出演：ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス 眠ったまま何も変わらない小さな町エンドーラ。　そこに住む、あるハンデを 背負った家族の日常を暖かく描いた“しみじみほのぼの系映画”の巨匠ラッセ ・ハルストレム監督の最高傑作。 あぁ、なんて素敵な映画なんだろう！　出演俳優も、脚本も、風景も、すべて が“光り輝いて”いる。　 「ニュー・シネマ・パラダイス」のトトが町を出て戻らなかったのとは対称的 に、ギルバートは町を出ていかない。　いや、１回だけ飛び出してしまうが、 途中で引き返して戻ってくる。　町を飛び出していく若者を描いた映画は多い が、町に留まる若者を描いた映画は珍しい。　ギルバートは何故、町を出ない のか？　責任感、義務感・・・色々あるだろうが、やはり、家族を愛してるか らなんだろうなぁ！　そう、この映画のテーマは「家族愛」でもあるのだ。 そして、こんなにも１つの家族を暖かく描ける監督は、ハルストレム監督以外 にはいないだろう！ この映画に出遭えて、本当に幸せだ。　　「ニュー・シネマ・パラダイス」と 同様に、俺にとっての永遠不滅の“心の映画”なのだ！