「なごり雪」

2002年 日本

監督:大林宣彦

出演:三浦友和、 ベンガル、 須藤温子、 宝生舞、 左時枝

感想を語る前に、どうしても一言いいたいことがある。 あとからやって来た
えらい図体のデカイ奴が、俺の座っていたすぐ前の席に座りやがったのでスク
リーンが全然見えなくなってしまい、仕方なく席を移動せざるを得なかった。
          おのれぇ〜、巨漢野郎め!!!
あぁ〜〜スッとした。 さて、本題に入ろう。
妻に逃げられ自殺を考えていた50歳の梶村に、故郷に住む同級生の水田から
「妻の雪子が死にかけているから帰ってきてくれ」との電話が入る。 むかし
雪子は梶村に想いを寄せていたのだった・・・。
永遠の名曲「なごり雪」をモチーフに、大分県臼杵市を舞台にして撮り上げた
映画だ。 あの唄の中のあまりにも有名な1フレーズが、あのとき言えなかっ
た言葉として切なく描かれている。 また、何年も昔にタイムトリップしたか
のような錯覚を受ける大分・臼杵の街並みがいい。 臼杵の火祭の映像は幻想
的で素晴らしく、ひなびた駅のホームも大林映画にピッタリだ。